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最近、顧問先お伺いするとこんな話しを耳にすることがあります。
「ハローワークに求人を出しても、募集が来ない」
「有料求人媒体で採用した従業員がスグ辞めてしまった」
今や従業員1人雇うのに必要な費用は100万円超えが当たり前の時代になっております。
なぜ、人1人雇うのにこんなに費用が必要なのか、その背景にあるのは「人材不足」です。
2015年から2025年の労働力人口は、600万人減少するという結果が出ております。
それに伴い人材不足で倒産する企業も年々増加しており、企業としては長期的な対策をしなければなりません。
とはいっても、求人広告代や採用時に年収3割を人材紹介会社に払って雇用してもスグに辞めてしまう現状では、中小企業にとっては死活問題です。
そこで、最近の採用法として「リファラル採用」方法が注目されるようになりました。
リファラル採用とは、社内の従業員の人脈を活かし紹介してもらう採用手法です。
昔からある「誰かの紹介で採用される」縁故採用ではないかと思った方
その通りです。
昔からある縁故採用と導入時点は同じです。
社員の紹介だからといって、無条件で採用するのではなく、しっかり面接などをして採用します。
リファラル採用するにはつぎの3つの条件をクリアしなければなりません。
●社長と少人数の従業員だけではじめる
何事も、まず会社全体で進めるとうまくいかない事があります。
反対する人や批判する人など足を引っ張る人が多くいると計画がうまくいきません。
だから、最初は少人数の賛同している従業員だけで進めるのが得策です。
賛同しくれそうな従業員が居ない場合は、まずは社長のみで計画を立てましょう。
●会社状況について噓をつかない
自社に来てもらいたいという一心で会社状況について、噓の状態を話して採用してもその方はスグに辞めてしまいます。それでは、リファラル採用を選んだ意味がありません。
下記のように会社の良い点・悪い点もしっかり相手に伝えて入社後のトラブル防止のためにも噓をつかないことが重要です。紹介した社員も責任を感じてしまい退職する原因にもなりかねません。
●今後の会社の経営計画を示す
先ほどの噓をつかないということも重要ですが、転職をする際仕事を探す人(以下求職者という)は、次の会社で転職は最後にしようと思って就職活動をしております。
そのため、会社は今後3カ年目標を作成することに同じ目標をもった社員を雇用できます。
紹介する人は、求職者に今の会社の現状と課題そして今後の指針(ビジョン)を話し理解してもらう必要がります。
リファラル採用を導入するに当たって、押さえておきたいメリット・デメリットをご紹介いたします。
人材採用会社を利用すると、通常企業は1人採用時に年収の3割を人材紹介会社に支払うのが一般的です。
例えば、年収350万円の従業員だとしたら約100万円を支払うことになります。
とても会社としては大きなコストです。
リファラル採用であれば、従業員の紹介のためそのような高額な紹介料を支払わなくても良いため大きなメリットがあります。
従業員の紹介で採用された人ということあり、普通入社するよりも比較的にまじめに働く傾向があります。これは、紹介元の人に迷惑をかけてはいけないという人情がそこにあるからです。
また紹介した方も不真面目な人や問題社員になりそうな人を会社に紹介したら自分のイメージが悪くなるため、まじめな人材を採用できる。
先ほども「成功するための3つの条件」で話しましたが、採用前にしっかり会社のことを理解した上で入社しているため、仕事内容・職場風土・勤怠状況など条件の認識のズレで落ち込むことが起きません。そのため定着率も上がることとなります。
リファラル採用は、従業員の知人や友人を介して採用するため、人材を探す時間や会社に適合するかどうかを見き分ける時間が必要となるため有料求人掲載方法に比べ時間が要します。
普段自分の周りにいる知人や友人で、自分から話している人は、一概には言えませんが学者や高学歴の人ではなく、自分と同じようなスキルをもった人ではないでしょうか。
リファラル採用は日ごろから話しをしている仲間に話すため、自分と同じようなスキルや雰囲気が似た人が採用させる傾向があります。そのため、高スキルの人を採用するには向かない採用方法です。
報奨金については就業規則などで紹介料を手当支給する旨を規定し、支給するタイミングや金額なども事前に明記することでトラブル防止となります。
このように現在の就職活動状況はとても仕事を探す人には有利な環境となっております。
有効求人倍率1.6%超えの売り手市場です。
今後リファラル採用は、人材不足が常態化している企業においては、有力な採用手法の一つだと思います。
もし、どのようにリファラル採用制度について導入すればよいか分からない場合は、当事務所にご相談ください。